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「エレベーターピットに水が溜まっている」「点検のたびに浸水を指摘される」——中央区のビルオーナーや管理組合の方から、こうしたご相談をいただくことが増えています。中央区は銀座・日本橋・八重洲といったオフィス街や商業エリアが集中し、エレベーターを備えたビルが非常に多い地域。それだけにエレベーターピットの防水工事の需要も高いエリアです。この記事では、現場での施工経験をもとに、エレベーターピットに水が溜まる原因から防水工事の工法、費用の目安までお伝えします。
エレベーターピットとは、エレベーターの昇降路の最下部にある空間のことです。かご(乗り場)が1階まで降りてきたとき、その下に緩衝装置(バッファー)や安全装置を収めるためのスペースが必要になります。この空間は建物の地下に位置するため、地下水や雨水の影響を受けやすい構造になっています。
中央区は東京湾に近く、埋立地も多いエリア。地下水位が比較的高い場所が点在しており、エレベーターピットへの浸水リスクが高めです。「最近急に水が溜まるようになった」というケースでは、建物の経年劣化に加えて、周辺の再開発による地下水の流れの変化が原因になっていることもあります。
エレベーターピットの防水工事を成功させるには、まず「なぜ水が入ってくるのか」を正確に把握することが欠かせません。原因によって最適な工法がまったく異なるからです。中央区の現場でよく見かける浸水原因を5つご紹介します。
エレベーターピットの壁や床はコンクリートで造られていますが、コンクリート自体には防水性がありません。経年劣化や乾燥収縮、地震の影響でひび割れが発生すると、そこから地下水が浸入してきます。特に築20年以上のビルでは、このクラックからの浸水が最も多く見られます。
コンクリートは一度に全て打設できないため、複数回に分けて施工されます。この継ぎ目を「打継ぎ」と呼びますが、構造上の弱点になりやすい部分です。時間の経過とともに打継ぎ部分に隙間が生じ、水の通り道(水みち)になることがあります。打継ぎ部からの浸水は、線状に水が染み出す特徴があります。
中央区を含む東京都心部では、かつて地下水の大量揚水による地盤沈下が問題になりました。1956年以降の揚水規制により地盤沈下は収まりましたが、現在は逆に地下水位が上昇傾向にあります。地下水位が高くなると、エレベーターピットにかかる水圧が増加し、わずかな隙間からも水が浸入しやすくなります。
エレベーターピットには、排水管や電気配線などが貫通しています。この貫通部のシーリング材が劣化すると、隙間から水が入り込みます。特に古いビルでは、貫通部の防水処理が不十分なケースも少なくありません。
建物建設時に施工された防水層も、時間の経過とともに劣化します。一般的な防水層の寿命は10〜15年程度。中央区のオフィスビルは築年数が古いものも多く、防水層が機能しなくなっているケースがよく見られます。
「少し水が溜まっているくらいなら大丈夫」と考える方もいらっしゃいますが、エレベーターピットの浸水を放置するのは危険です。
エレベーターの故障・停止リスク——ピット内にはバッファー(緩衝装置)やリミットスイッチなどの重要な機器があります。これらが浸水すると、エレベーターが緊急停止したり、最悪の場合は故障につながります。ビルのエレベーターが止まると、テナントや利用者に大きな影響が出ます。
建物躯体への悪影響——浸水が続くと、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、躯体の強度が低下します。これを「爆裂」と呼びますが、修繕には大がかりな工事が必要になります。
法定点検での指摘——エレベーターは建築基準法により定期検査が義務付けられています。ピット内の浸水は検査で指摘され、改善を求められることがあります。
エレベーターピットの防水工事には、大きく分けて「止水工事」と「防水工事」の2種類があります。止水工事は今まさに浸入している水を止める工事、防水工事はこれから水が入らないように予防する工事——と考えるとわかりやすいでしょう。
水が勢いよく噴き出しているような緊急性の高い浸水に向いている工法です。コンクリートに穴を開け、専用プラグを設置してアクリル樹脂を高圧ポンプで注入します。硬化後も弾力性があり、躯体の動きにも追従しやすいのが特徴。工期は3日〜1週間程度です。
じわじわ染み出すタイプの浸水に適した工法です。ウレタン樹脂は水と反応して発泡しながら空隙を埋めていきます。有害物質を含まない安全な材料が主流で、工期は1〜4日程度です。
コンクリート改質剤を塗布する工法です。改質剤がコンクリート内部に浸透し、カルシウム成分と反応して空隙を埋めていきます。軽度の湿り程度の浸水や予防目的で選ばれることが多い工法です。工期は1〜2日程度です。
| 浸水の状態 | 推奨工法 | 工期目安 |
|---|---|---|
| 水が噴出 | アクリル樹脂注入 | 3日〜1週間 |
| 染み出し | ウレタン樹脂注入 | 1〜4日 |
| 軽度の湿り | 浸透性改質剤 | 1〜2日 |
「費用はどのくらいかかるの?」——お問い合わせで最も多いご質問です。エレベーターピットの防水工事は、浸水の規模やピットのサイズ、工法によって費用が変わりますが、目安として以下の相場をご参考ください。
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 浸水調査 | 0円(無料) |
| 小規模止水工事(1〜2箇所) | 10万〜30万円 |
| 中規模止水工事(複数箇所) | 30万〜50万円 |
| ピット全体の防水工事 | 50万〜100万円 |
当社では浸水調査を無料で行っております。「浸水かどうかわからない」「点検で指摘されたがどうすればいいか」という段階でも、お気軽にご相談ください。
中央区でエレベーターピット防水工事を依頼する際、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
工事中はエレベーターを停止する必要があります。中央区のオフィスビルや商業施設では、テナントや利用者への影響を最小限にするため、夜間や休日に工事を行うケースが多いです。当社でも夜間・休日対応が可能ですので、ご相談ください。
エレベーターピットの工事は、ビル管理会社やオーナーの承認が必要です。特に中央区のテナントビルでは、関係者との調整が重要になります。当社では、管理会社様との打ち合わせにも同席し、スムーズな工事進行をサポートいたします。
エレベーターの停止・再稼働には、メーカーのサービスマンの立ち会いが必要になることがあります。工事のスケジュールを組む際は、メーカーとの日程調整も考慮する必要があります。
防水工事を行った後も、日頃のメンテナンスで浸水リスクを減らすことができます。
Q. 工事中はエレベーターを使えませんか?
工事中はエレベーターを停止する必要があります。ただし、中央区のオフィスビルでは夜間や休日に工事を行うことで、テナント様への影響を最小限に抑えることが可能です。複数台のエレベーターがある場合は、1台ずつ工事を行う方法もあります。
Q. マンションの管理組合で対応すべきですか?
エレベーターピットは共用部分にあたるため、管理組合での対応となります。まずは管理会社に相談し、理事会で検討いただく流れが一般的です。当社では管理組合様への説明資料の作成もサポートしております。
Q. 一度工事したら、もう浸水しませんか?
残念ながら「絶対に再発しない」とは言い切れません。止水注入で一箇所を塞ぐと、水圧が別の弱い部分に逃げて、そこから浸水することもあります。だからこそ、保証やアフターフォローがしっかりした業者を選ぶことが大切です。
Q. 他社で工事したが、また浸水してきました。対応できますか?
対応可能です。まずは現地調査で浸水原因を特定し、最適な工法をご提案します。他社施工後の再発案件も多数対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
中央区のエレベーターピット防水工事について、浸水の原因から工法、費用、依頼時のポイントまでお伝えしました。中央区は銀座・日本橋をはじめとするオフィス街・商業エリアが集中し、エレベーターを備えたビルが多い地域です。埋立地も多く、地下水位が高いエリアも点在しているため、エレベーターピットの浸水は身近なトラブルといえます。
エレベーターピットの浸水を放置すると、エレベーターの故障や建物躯体への悪影響、法定点検での指摘につながります。「水が溜まっている」「点検で指摘された」という場合は、早めに専門業者へご相談ください。
株式会社LASでは、中央区全域でエレベーターピットの防水工事・止水工事を承っております。浸水調査は無料ですので、「これって浸水?」という段階でもお気軽にご相談ください。